人工知能(AI)について

高一 藤井

人工知能(AI)について人工知能とは(AI)(Artificial Intelligenceの頭文字を取ったもの)とも呼ばれます。
人工知能はダートマス会議1の中で出席者であるジョン・マッカーシー2らによって命名・定義されました。
人工知能の定義とは、大別して以下の二つに分けられます。
(広義)
“コンピュータシステム等に知的な活動をさせることの総称”
(狭義)
“知識や推論等を用いて行う処理”

具体的には,人間の行う自然言語を理解したり,論理的な推論を行ったり,
経験から学習したりするコンピュータプログラムを言います。
(家庭用電気機械器具の制御システムや,ゲームの思考ルーチンなど。)

人工知能は未だに研究が進められています。

特定分野の専門知識をデータベース化して推論を行わせ、その分野の
専門家と同等か、それに近いレベルで問題を解決し判断を下させる
「エキスパートシステム」というものがありますが,このシステムの
実用化には、暗黙に人間が持つ常識の記述が必要となるため,
現状では実用化は難しいといわれています。

また、大量の蓄積データを解析し,その中に隠されているデータ同士の
相互関係,パターンなどを探し出す技術のことを「データマイニング」
といいます。
例えば,「パンを買う人は牛乳を買うことが多い」「ある会社の株価が上がると他の会社の株価も上がる」等。
ただ、これも現状では実用化に向けての研究が進められている
途中であるといわれています。

人工知能、もしくは,人間と同じような知性を持ち,人間と同じような
動きをするものといわれれば,アニメや映画の世界では当然のように
存在しています。
日本のアニメ史上有名な鉄腕アトムはまさにそうでしょう。
天馬博士によって製造され,「成長しない」という理由からサーカスに売られ,
お茶の水博士によって助けられ,育てられた。そして,時にロボットとして
差別を受けながらも、敢然と悪に立ち向かっていく・・・

とてもロボットとは思えないほど人間らしいですね。
原作中のアトムは,怒りもすれば、笑いもします。
ただ,これを「感情」と称するのは,私は少し抵抗がありますが・・・

他には、「ドラえもん」も有名ですね。
22世紀からやってきて,様々な道具を使いのび太くんをサポート(?)
するロボットです。

ところで,設定上ドラえもんが作られたのは今から100年以上
後になるのですが,アトムが作られたのはなんと2003年なのです。
現時点でも動く人型ロボットはあるにはあるのですが,
性能ではアトムには遠く及びません。
作られるのは相当後でしょう。ドラえもんなんてもはや絶望的な気がします。そもそも四次元ポケットってなんだっつーの。

ただ、その一方で、「ロボットペット」と呼ばれるものは既に
開発,発売されています。
代表的なものにSONYが作ったAIBOがあります。
ロボットでありながら様々な動きが出来るということで今でも
人気があります。
一緒に遊んだり,しゃべったりすることも出来ます。

ただ,やはり人型ロボットの実用化にはまだ時間がかかりそうです。

ところで、ちょっと前に「感情と称するのは,少し抵抗がある」と
書きましたが,これには自分なりに考えた理由があります。

私は「機械は感情を持たない」と考えています。
怒ったり、笑ったりしても,それらは所詮人の手によってプログラムされた物だと思うのです。

時々機械が暴走するといわれることがありますが,これは
プログラム上の欠陥、つまり「バグ」によるものと考えています。
これは感情とは呼べないでしょう。

ちなみに,これはあくまで私個人の考えであるのでご了承ください。

最後に,これを書くにあたり参考にさせていただいたウェブサイトの紹介をしたいと思います。
人工知能研究所
http://www.aurora.dti.ne.jp/~jongleur/
IT用語辞典 e-Words
http://e-words.jp/


  1. 1956年、米国のダートマス大学で開催された。正式には"DartmouthSummerResearchProjectonArtificialIntelligence(人工知能に関する夏季研究会)“と呼ばれている。 ↩︎

  2. 1927年ボストンに生まれた人工知能研究の第一人者。1971年にチューリング賞を受賞している。ここまで読んでくれた人,有り難うございました。 ↩︎

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