スマホ世代の為のパソコン活用の心得

部長 大浦

10年目

初代iPhoneが世に出てからもうじき10年、今では小学6年生の実に7割がスマホを使っているというデータも出るほど、子供にとっても身近な存在となっているスマホ。一方で生活から離れつつあるとも言えるのがパソコン、2015年実施の総務省の調査によると、20代以下で普段パソコンよりもスマホを使うとした人は60代以上の1割に対し6割にも上る。

問題点も…

そんな中顕在化してきているのがパソコンに触れてこなかったことによる20代以下のパソコンスキルの低下だ。その深刻さは今年3月のNIKKEI STYLEで「スマホ世代のPC知らずスキル低下、職場で波紋」という記事が出来ている程である。

確かにパソコンを使わずとも、スマホさえあれば日常生活では事足りる。だが現状パソコンを生活から完全に切り離せるかというと決してそうではないと思う。普段スマホしか使ってこなかった人がいざパソコンを使うとなったとき、どのように向き合えばいいか、その心得をここでは記しておきたい。

スマホとの差とは?

そもそもアプリを使って何らかの作業をするという点で、パソコンとスマホに大きな差は無い。それでも、スマホは使えるのにパソコンは苦手という人がいるのには大まかに2つの差異があるからと考えた。その2点を克服すればパソコンが苦手ということは無い筈だ。

結論を述べると、タイピング練習をすることとファイルという概念を理解すること。これをすればスマホが出来る人はパソコンも出来る。

タイピング

まずタイピングについて、直感的に操作できるスマホに比べ、100近くのボタンから成り立つパソコンのキーボードには初め間違いなく戸惑う筈だ、人によっては苦手意識すらあるだろう。まずここに関してはキーボードは文字の入力の為だけにあると割り切り、文字を打つ以外の事はマウスでやることを心掛けてほしい。特殊キーは後々必要に応じて覚えればいいのだ。

ファイル

もう一方のファイルという概念についてだが、実はコンピューターの本質にも触れる重要な概念であり、ここで全てを解説することは不可能である、だが次の3点は理解してほしい。

  • パソコンもスマホも数字しか扱えない、文字や色といった情報は特定の数字に関連付けて保存されている。

  • 文章や音楽や画像といった数字情報の纏まり1つ1つをファイルと呼ぶ

  • ファイルはどんなに少なくても一台のパソコンやスマホに数万以上あり、目的のファイルを見つけやすいようにフォルダというもので分類するものである

スマホではこのファイルという概念を意識しなくても使えるようになっているが、パソコンは基本そうではない。ファイルの保存場所を一々自分で決めなくてはならないからだ。

そうは言ってもWordやExcelくらいは知らなくても使えると思ってる人、例えばそのデータをCDやUSBメモリ、それこそスマホに入れて他の人に渡せるだろうか?

繰り返すが、ファイルに関する概念はパソコンの本質ともいえる。理解できるまでWeb検索や、本を読むことが大切だ、最初期のパソコンから続く概念なので、図書館にあるような古い本で構わない。

最後に

これまでPC-98について、MS-DOSについて、とマニアックな担当ページを作ってきたが、ここに来てこういった初心者向けの文章を書いてみることとなった。

なるべく素人にも分かりやすく、簡潔な内容となるよう心掛けたつもりだが、やはりというか、どことなくマニアックな内容になってしまったような気もする。

ここまで読んでくれた読者の、少しでも役に立つことを祈るばかりである。

2016/08/25 物理部部長 大浦

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