※この部誌を読むまえにできればyoutubeで該当シーンを確認してから考察を読んでください。短いシーンなのですぐに視聴できます。検索するシーンは①に書いてあります。
はじめに
こんにちは中2部員Aです。今回は私の好きな機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争(きどうせんしがんだむダブルオーエイティポケットのなかのせんそう)というアニメ映像作品の中の戦闘シーンについて考察していこうと思います。今回行う考察は劇中に書かれた情報などから考察するものではなく、自分で事実関係を確認しながら登場人物の考えを推測していくものとなります。また、この記事は完全に個人の意見や考えなのでご了承ください。
1. 従来の説
今回考察するシーンは、先程述べたアニメの第4話「河を渡って木立を抜けて」というお話の戦闘シーンです。「ケンプファー アレックス 戦闘シーン」とyoutubeで検索していただければ出てくると思います。この第4話では、ジオン軍(この作品ではどちらかといえば主人公サイド・他のガンダム作品では敵サイドのことが多い)の機動兵器であるMS(モビルスーツ)の新型、「ケンプファー」が連邦軍(この作品ではどちらかといえば敵サイド・他の作品では主人公サイドのことが多い)の新型MS「ガンダムNT-1アレックス」の鹵獲・撃破のために出撃し、ケンプファーが一つの小隊を壊滅させた後、この2体のMSが交戦することとなります。この時点でアレックスはチョバムアーマーという増加装甲をまとっており、攻撃力が貧弱です。対するケンプファーはアレックス撃破のためにショットガン、バズーカを始めとした、大量の武装を装備しています。ケンプファーはパイロットが登場していなかったアレックスに対してバズーカを打ち込みますが、着弾寸前でパイロットが乗り込み、避けられてしまいます。その後アレックスは必死に応戦しますがチョバムアーマーを装備しているため使用可能な武装が限られており、苦戦を強いられます。ですがその後ケンプファーの攻撃によってチョバムアーマーが破壊され、無傷の本体が露出します。チョバムアーマーが解けたことによって腕部のガトリング砲を使用可能になったアレックスは、もともと機動力を向上させるために装甲を薄くしていたケンプファーをガトリング砲で攻撃し、そのまま撃破します。
2. 今回新しく考えた説
ここからは新しく考えた説です。先程の従来の説を実際のシーンと合わせて見てみると、この説明の中で完全に事実と言えるのは、ケンプファーが出撃→小隊を壊滅→アレックスと交戦→鎖状の地雷によってチョバムアーマーを破壊→アレックスのガトリング砲によってケンプファーが撃破という流れだけです。また、ケンプファーのパイロットにアレックスを鹵獲・破壊するという意図があったことと、アレックスのパイロットに応戦の意図があったこともわかります。ではアレックスが「チョバムアーマーが解けたことによって腕部のガトリング砲を使用可能になった」ということは本当だったのでしょうか。一般的に兵器を作る場合、せっかく搭載した兵器を増加装甲によって封じるということは考えにくいです。また、脚部についた「スラスター」と呼ばれる推進装置もチョバムアーマーを装備した状態で使用できるようになっており、スラスターとガトリング砲で仕様が異なっていることは考えにくいです。ここから私は「パイロットはガトリング砲は使えたものの、いろいろな理由から使用しなかった」と考えました。ではなぜ使用しなかったのか。私は、「ケンプファーに武装を使用させるためだった」と考えています。ケンプファーの大量の武装はとても対MS戦用と思える量ではなく、普通に考えればケンプファーの狙いはアレッㇰスではなくアレックスを開発していた研究所やその周辺の市街地だとするのが妥当です。また、チョバムアーマーはただの装甲ではなく敵の攻撃を受けながらわざと破壊されることで本体へのダメージを軽減するというものだったのですが、まだ試作段階だったので試験にも最適だったわけです。これらの理由から、パイロットはチョバムアーマーを装備していて機動力の低い状態で相手の攻撃をモロに受けながら武装を使い、下手に弾を使い切ってしまうよりは、試験も兼ねてチョバムアーマーを使い、ケンプファーの戦闘力を落としてから一騎打ちに持ち込もうと考えたのではないかと私は思います。何よりアレックスは試作機であり、乗っていたのはテストパイロットだったのでそこまで技量が低い訳では無くチョバムアーマーを破壊されるまで何もせずにいることはないと考えられます。
おわりに
今回は僕の好きな作品の戦闘シーンについて考察してみました。この記事を読んでるみなさんも実際にシーンを見て共感してもらえていれば幸いです。今回僕は初めてこのようなアニメの考察をしたのですが、とても楽しく他の作品も考察してみたいと思いました。ここまで読んでくださりありがとうございました。