ネットスラングを分類してみる

高一 部長

あいさつ

夏休みに1日中𝕏を見て過ごして感じた𝕏特有の表現方法(以下スラング)ついてまとめてみたくなったので、書いていく。

※注意 筆者のフォロワーの投稿を参考にしているため、紹介する文法が偏ってしまっている。

そもそもスラングとは

日常生活の中で行われる一般的な会話の中で用いられないような文法のこと、と私は定義している。
この記事では主に文法について例文と共に解説していく。

~で顔無い

焦り・後悔・絶望などの負の感情を表す。
合わせる顔が無い、感情が重すぎて真顔になっている、などが由来と思われる。
ちなみに、現代の弱者男性を揶揄していると言われているカオナシと関連があるのではないか、と最近新説が提唱された。

(例) 模試で偏差値50切って顔無い
余談だが「カオが鈍器」という曲もある。

~して鬱

憂鬱な気持ちを表す。
ネット特有の過度に強調する文化が現れている。実際は鬱になっていない

(例) 眼の前で電車逃して鬱

~で今これ

主に、自らに起こった出来事を文章で表し画像で結果を比喩して伝える文法。
短い文章と画像を用いることで読み手の理解を早めることができ、またコミュニティ内での共通認識のあるメディアを用いることで類似性バイアスの効果を得ることができる。

(例) 残業終わって今これ
{width=50%}

はやくこれになりたい

理想の姿を表す画像とともに用いられる。

(例) はやくこれになりたい
{width=50%}

優勝

最高に楽しんだ感情を表す。
ゲーム対戦界隈で主に用いられる。

(例) 二次会優勝した
{width=50%}

~はいいぞおじさん

~はいいぞおじさん「~はいいぞ」、という形で用いられる。
好きな作品を勧めたいが、ネタバレを避けるため内容には触れられない際に使われることが多い。

(例) ゴジラ-1.0はいいぞおじさん「ゴジラ-1.0はいいぞ」

~で横転

驚愕の感情を表す。
転ぶくらい驚いたというネット特有の過大に表現する文化が現れているのだろうか。

(例) 吉村家美味すぎで横転

名詞、~なんだよな

最初に文章の話題を示し、その後に自らの見解を表明する文法。
𝕏は1回の投稿で140文字までしか文章を書けない故、できるだけ短い文章で意見を発信しようとしていると一般的に言われている。

(例) 新子安駅、周辺に何もなさすぎるんだよな

総評

ほとんどのスラングに、それが生まれた背景がきちんとあるということが見られた。
日常会話で用いる文法とは異なり、字数が限られ文字情報しか伝えることができないという環境の下、それに適応し発展していったのだろうと思う。
実際の方言も環境に適応した結果生まれているものがいくつか見られる。
例えば、寒冷地の方言では「んだ」などの濁音が多いが、これは外の冷たい空気をできるだけ吸わないようにするため、口を大きく開けずに会話して生まれたという説がある。
つまり、ネットスラングもある種の方言であると言えるのではないだろうか。
ここで書いてきたことは勿論日本のスラングであるが、英語圏でのlol(笑いを意味するスラング)のようにそれぞれの言語圏・コミュニティでスラングが発展していっている。
グローバル化が叫ばれる中、このようなスラングも取り入れたら面白いのかも知れない。

おまけ

この記事を読んでスラングに興味を持った人に以下のYouTubeチャンネルを紹介

このチャンネルでは様々なスラングやネットミームなどを毎日short動画で解説している。
現状900本以上の動画が投稿されているので、興味のある人は見てほしい。

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