近年、急速に発展を遂げている生成 AI は、私たちの生活に様々な影響を与え始めている 1 2。 最近ではチャット型 AI のものを見分けるのが困難であるという研究も出てきている3。そこで、私は生成 AI の利用状況、どのような目的で使用されているのか、生成 AI によって生成された文章や画像、音楽を見分けることができるかについて調査を行った。
この調査の最終結果は文化祭終了後の 9/20 頃を予定している。それまでこのサイトをブックマークするなどして待っておいてもらいたい。
2024/09/18追記。アンケートの解答を掲載します。こちらです。結果については現在集計中なのでもうしばらくお待ち下さい。
2024/09/28 追記: 本編を公開しました。こちらです。
これだけでは面白くないので別度浅野生向けに取ったアンケートの途中結果を発表します。
9/8 現在 24 名浅野生からの回答を回収できた。
生成 AI の利用経験
まず、生成 AI を何かしら利用したことがあるか尋ねたところ、79.2%の方が「はい」と回答しました。生成 AI はすでに多くの人にとって身近な存在になりつつあることが伺えます。
生成 AI の利用頻度
生成 AI の利用頻度については、「ほぼ毎日」が最も多く 37.5%、「週 1 回以上」が 25%という結果になりました。一方で、「本当に必要になったときだけ」や「最初に使ったきり」という方も一定数いることがわかりました。
生成 AI の利用目的
生成 AI をどのような目的で使用しているかという質問に対しては、様々な回答が寄せられました。
- プログラミングや数学の問題を解決するために利用
- AI の限界を探るために利用
- 読書感想文の作成に利用
- 学習の補助として利用
- イラストや文章、動画の生成に利用
- Arduino(物理部で使われているマイコン)のコードの参考として利用
今回は浅野生と言ってもまだ物理部員が中心出会ったため、プログラミング関係のものが多く挙げられた。生成 AI は学習や趣味、仕事など、多岐にわたる分野で活用されていることがわかる。
利用されている生成 AI の種類
数ある生成 AI の中で、ChatGPT が最も多く利用されていることがわかりました。その他、Gemini や Claude 3、Stable Diffusion なども一定数の利用者がいることが確認できました。
生成 AI によって生成されたコンテンツの識別
生成 AI によって生成された文章や画像、音楽を見分けることができるか、いくつかの問題を出題しました。概要としては 70 点満点中、平均点 28 点、最高点 50 点、最低点 5 点となった。これより、問題によって正答率にばらつきが見られるが、全体的に AI が生成したコンテンツを見分けることは容易ではないということが示唆された。
参考文献
政治家を「再現」、生成 AI 偽情報の脅威 日本にも迫る. 日本経済新聞. 2024-02-04. https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC221IX0S4A120C2000000/, (参照 2024-08-23) ↩︎
ChatGPT の口癖、私に伝染 単語「delve」論文で急増. 日本経済新聞. 2024-06-21. https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC190OK0Z10C24A5000000/ (参照 2024-08-13) ↩︎
Cameron R. Jones,Benjamin K. Bergen. People cannot distinguish GPT-4 from a human in a Turing test. https://arxiv.org/pdf/2405.08007 ↩︎