JPhO2025体験記

高二 S.D.

1 はじめに

どうもこんにちは、私は去年マクローリン展開の部誌を書いた今年高2のS.D.です。今年はJPhOに出たので、その体験記を書こうと思います。

2 1次試験

1次でコースを決めるときには範囲学習が終わったばかりなので理論コースは無理そうだったので総合コースに決めました。

2.1 実験レポート

総合コースなので実験レポートを書かなければいけなかったのですが、実験もレポートも苦手なので例年通りだと2次通る人の最低レベルのBC以上を目指して頑張りました。実験はある程度諦めてまだ時間のある理論の方で頑張ろうと思いました。

2.2 理論問題

理論問題ですが、受ける前にやってた対策は教科書を何回も読むのと、チョイス、独習ガイドと1,2、過去問を10年分くらいです。中3くらいからなんやかんややってたのですが範囲学習が終わったのは高1の1月くらいなので2次通るだけならそんなに時間はかからないと思います。数学は数検で範囲学習が終わってたので物理をやる分には困らなかったです。1次でも数Ⅲ・Cは基本レベルくらいまではやっておいた方がいいと思います。

過去問だと60点くらいだったのでレポートの評価によっては落ちるな〜とか思いながら受けてました。


2.3 結果

理論は70点、レポートはBCで多分ギリギリでした。レポートは正直予想通りでしたが、理論は上振れました。一緒に出た同校の人がレポートがAAとかSSで最優秀賞とっててすごいな〜ってなってました。同校の出た人はみんな通ってよかったです。

理論

実験

3 2次試験

 対策

2次の対策は1次終わってから始めました。対策は日本代表候補になった友達に聞きながらやりました。結局やったのは、理論物理への道標の力学と電磁気、過去問15年分を理論の方はやって、実験の方はオリンピック問題で学ぶ 世界水準の物理入門の実験編を直前に読みました。後、オシロスコープの使い方を学校で練習しました。結構、極・宇宙を解くをやってる人もいたので暇になったらやるといいのかも?

1日目

同校の人と一緒に柏で昼食を食べました。1日目は実験問題で正直あんまり取れる気がしなかったのですが平均点は取ろう!(取るしかなかった)と思って臨みました。

実験問題は200点満点、大問3つでした。
大問1は、コンデンサーの電気容量の問題は簡単で周りの人も解けてるぽかったです。
大問2は、静電気とコンデンサーの問題はなんか問題に書いてある回路がよく分からなくて組むのに時間がかかったのが痛かったです。最後の方の電圧の測定で測定するたびに毎回桁が変わって諦めました。
大問3は、使うことが確定していたオシロスコープを使った二酸化炭素分子の振動の実験問題でした。内容はとても面白くてホール素子で磁場図れるのもすごいな〜って思ったりして、オシロスコープは練習したおかげで上手く使えたのですが共振の振動数を調べたりするのに調整が時間がかかってしまい半分くらいで時間切れになってしまいました。

試験終了後、宿舎に移動したのですが、同室の人が筑駒と早稲田の人でビビってました。周りの人から試験が易化したと聞いて普通に絶望していました。実験は苦手なので易化だと差がつくな〜っと思ったけど切り替えて勉強してきた理論で頑張ろうと思いました。

2日目

2日目は朝から試験で、気合いれて解きました。問題の表紙を見て解答用紙が20ページと見て察しました。例年が17ページとかくらいで去年が19ページで問題が多いくらいなので更に増えてて今年もそういう感じなんだな〜って思いながら解き始めました。

大問1は熱力学で分子の運動論で最初の方は見たことある問題だったので簡単で後半も割と計算するだけだったので比較的簡単でした。
大問2はコンデンサーとカルノーサイクルの問題で簡単でしたが、中々答えが合わずに時間がかかってしまいました。最後の方のコイルの問題で微分方程式が点数しょっぱいと思って捨ました。
大問3は幾何光学の問題で元々苦手なので一応直前に対策をしたのですが、正直ここ2,3年波動が出まくってたので出ないと思っていたので驚きました。解いてみると結構解けたのですが、計算が大変なので半分くらい解いて一旦次の大問に行きました。
大問4はダークエネルギーの問題で問題を見た瞬間最初の方はスケール因子とハッブル定数の話をしていて過去問でも結構解けたので半分は解けそうと喜びました。いざ解いてみると問2から計算が合わなくて絶望したのですが試験5分前に戻ってきてなんとか解けたのですが試験終了後に答えを見て違って絶望してました。

昼食後は超伝導量子コンピュータについての特別講演1がありました。結構前半は知ってる内容でしたが、後半は知らない内容で面白かったです。

その後の交流会では物理カルタをやったのですが、最初は普通にやって自分の班だけ向かいの人が強くて爆速で終わりました。そして班ごとに3つ自分たちでカルタを作ることになったのですが、何故か次の班の人と2/3被って面白かったです。一番面白かったのは机上のクーロンっていうのとナビエ・ストークス方程式の移流項です。

夕食後の自由時間では試験も全て終わって一息ついて他の人達とエンカできてよかったです。オセロとかして楽しかった。後は、向かい部屋の人たちとかとやってる参考書とか東大本レの点数の話を聞いてました。みんなすごい。後は、数学屋の人と物理屋の人の違いもわかって面白かったです。

3日目

この日はサイエンスツアーとフィジックスライブがあって朝から東大柏キャンパスに貸切の路線バスで移動して研究所を見学しました。

私はサイエンスツアーで物性研究所と宇宙船研究所に行きました。物性研究所では強磁場とLASORの研究を見ました。強磁場の方ではネオジム磁石が0.4T(磁束密度の単位)なのに対して、破壊式だと1000Tくらいまで出せるようですごすぎるなと思いました。LASORの研究では半導体サイズのものでLASORが出せるように研究してて面白かったです。宇宙船研究所ではクイズを解いて全問正解した人とかは景品をもらってました。

フィジックスライブではIPhOとかAPhO, JPhO, 理研とかの展示があってそこそこ面白かったです。特に去年のJPhOの実験の解説は中々委員会の人から直接聞ける人はないのでとても面白かったです。落ち着いたところで聞くとやっぱり違いました。

夕食の後は、なんか悪ノリで風呂まで時間があるし数強の人たちと東大数学を解くことになりました。私は40点しか取れなかったのですが、他の人は118点とか5完1半ですごかったです。

4日目

ついに物理チャレンジも最終日で賞が発表される日です。正直試験受ける前までは優良賞は取れるな〜って思っていたけどいざ発表直前になって急に不安になってました。そして発表されると不安が的中して優良賞には乗っておらず、あまり試験はできなかったので銅賞もないなと思って見てたら最後までなかったです。その瞬間に実験で事故ったんだなと確信しました。試験が終わったと言ってた日本代表候補行くだろうなと思ってた友達はやっぱり日本代表候補になってて、やっぱりな〜って思ってました。

結果

結果はこんな感じでした。思ったより実験がひどくはなかったのですが、大問1とかでの計算ミスがなく、内容的には知っていた大問4が取れれば日本代表候補届いたのかなって感じです。やっぱり理論がめちゃくちゃ難化してました。

4 勉強方法

やった参考書

 物理

  • チョイス 物理基礎・物理
  • 独習ガイド 1、2
  • 理論物理への道標 上下(力学・電磁気だけ)
  • 過去問15年分
  • オリンピック問題で学ぶ 世界水準の物理入門の実験編
  • 東大物理1年分

 数学

  • やさしい高校数学(ⅠA、ⅡB)
  • よくわかる数ⅢC(途中まで)
  • 要点整理準1級
  • 赤チャ(ⅠA、ⅡB、ⅢC(途中まで))
  • ヨビノリの微分方程式と線形代数

やり方

物理の方は多分友達が書いてくれると思うので数学の方を詳しく書こうと思います。物理は新物理入門もありますが、少し前を見た感じだと理論物理の道標の方が独習ガイドと著者も一緒だしおすすめです。また、物理チャレンジの勉強は過去問やるまではほとんど受験勉強でやるのと変わらないので受験に大分役立つというか受験物理は大丈夫だと思います。次に数学ですが、初学では「やさしい高校数学」とかで基本の公式とかを本とネットで勉強しましょう。その後は、赤チャの例題を解いていけばいいです。他にはマクローリン展開とかを知っていた方がいいくらいだと思います。去年の部誌にも書いたのでよかったら見てください。

5 さいごに

ここまで読んでいただきありがとうございました!ぜひ参考にして物理チャレンジ目指してみてください。私はこれからJMO頑張ります!

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