こんにちは。打越際にご来場いただきありがとうございます。中3部員のAです。この部誌では僕が今年の文化祭の作品としてカメラを作ろうと思い立ってから文化祭直前の進捗までの過程や作品の機構を紹介していこうと思います。多少間違ったことを言うかもしれませんが許してください。
1.作り始める
まずカメラの心臓部であるシャッターの設計から始めます。設計はFusion 360っていうソフトで行います。ほかの3Dモデリングができるソフトに比べても操作が直感的でわかりやすいのでお勧めです。ざっとこんな感じになりました。

ソフトの関係で横からの画角になってしまって申し訳ないですが、少し説明すると一番左下と真ん中あたりにあるゴツゴツしたものがシャッターの機構をカメラボディに固定するための骨組、一番右上にあるものが露光するとき以外にフィルムに当たる光を遮るシャッター幕、ここまでの説明のどれにも該当しない一番複雑そうな形をしているのが、実際にモーターを取り付けてシャッター幕を動かすためのシャッターの機構になります。やってることはたいして難しくないのに調子に乗ってフィルムが現役だった時代のカメラの構造を全部無視して新しく考えたせいで設計だけで1週間ぐらいかかりました。大人しく構造だけでも模倣しとけばよかったかもしれません。
2.問題点
設計したのはいいですがこのままでは問題が山積みなので一つずつ解決していきます。簡単に箇条書きにするとこんな感じです。
- 3Dプリンターで印刷する素材がプラスチックのためところどころ強度不足がみられる。
- シャッター自体が大きすぎ。全体のデザインを損なう。
- 対応する径のビスが見つからず、穴を広げなければならない箇所がある。
- パーツのサイズを変更しなければいけないところがある。
- この時点で一眼レフのファインダーを覗いて像を見るために不可欠なミラーの構造をほとんど考えていない。
この時点で8月の後半であり、夏休みもそろそろ終わるのでマズいです。
3.流用部品の取り付け
絶望的な進捗から目を背けるため、先に昔のフィルムカメラを分解して部品を流用するところだけ済ましてしまいます。今回分解して部品になってもらうのはペンタックスのPentaxS2/SVというカメラです。こんな感じのカメラです。

このカメラの1世代後に出たPentaxSPというカメラは、フィルム愛好家の間ではとても有名で人気もあるのですが、このカメラはよく見ますがSPほど人気はありません。個人的にはデザインもまとまっていてかっこいいカメラだと思うんですけどね。人気がないせいかはわかりませんが、カメラ店などに行くと壊れてシャッターも切れないような個体がおおよそカメラとは思えないような値段で売られているのをよく目にします。この個体もペンタプリズムとレンズを取り付けるマウント、スクリーンしか使わないので1100円ほどで買ったものを分解しています。すでに完成していた部品を取り付けたものがこちらです。

前述しましたがシャッター機構が大きすぎるせいでカメラとは思えないルックスですね。なんとかカメラに着地させられるように頑張ります。
4.部品、ビスのサイズの微調整
ここからは部品に開けるビス穴、部品本体、ベアリング圧入部などの各部のサイズの微調整を行い、スムーズに動作するようにしていきます。ひたすら調整してスムーズに動くまで試行錯誤するだけなので絵面的にはめちゃくちゃ地味ですが大切な作業なのでしっかりやります。物によっては5回ほど作り直したものもありました。
5.締め切り
カメラ自体はまだ制作中ですがここで部誌の提出期限が来てしまったので終わりにします。残りは文化祭までになんとか終わらせようと思います。作ってみた感想としてはなかなか大変で既製品の凄さを思い知りました。来年はこれを改良した作品を出すかもしれません。最後まで読んでくださりありがとうございました。